MVNOの次なる動き HLR/HSS接続ってなに?

HLR/HSSとは、端末の識別番号や電話番号などを管理するサーバーのことです(英語名:Home Location register/Home Subscribe Server)。

 

MVNO各社は、現状携帯電話事業者であるドコモやauなどからHLR/HSSを借りて、自社のサービスを展開しています。これが自前で運用できることになると、どう変わっていくのでしょうか?

 

HLR/HSS接続のメリット

HLR/HSSサーバーを、MVNO各社が運用できると、MVNO各社は新たな付加価値を打ち出しやすくなります。既に、b-mobileを運用しているMVNOの草分け的存在b-mobileを始め、IIJmioもNTTドコモとの運用協議を進めているそうです。

 

HLR/HSSサーバーを、MVNO各社が独自に運用できるようになると、次のようなメリットがあるとされています。

 

SIMカードを独自に発行できる

MVNOの本命は、遠くからでもSIMカードの設定プロファイルを変更できるeSIM(Embedded SIM)の導入です。同じようなサービスとして、AppleSIMがあります。
今後、普及が見込まれるウェアラブル端末をはじめとして、eSIMが絶対必要になる環境がやってくるとされています。

 

マルチキャリアに対応できる

2016年9月現在、マルチキャリアに対応したMVNOは、mineo1社のみです。
MVNO各社がマルチキャリアに対応できると、既存のドコモ、au、ソフトバンクなどのいわゆるキャリアの通信会社にとって、料金が安い以外にも大きな差別化となります。
ドコモならドコモのSIMしか使えない、auならauのSIMしか使えないのに、一つのSIMカードで複数のキャリアに接続できるようになります。

 

たとえば、障害が発生したときに、接続先を自動的に切り替えたり、品質の高い事業者に優先的に接続することができるようなサービスが登場するとされています。通信速度が遅くてどうしようもない!といった時に他の通信網をりようできるかもしれないということで、このサービスには期待をしています。

 

音声通話には課題もたくさん

画期的とも思えるHLR/HSSサーバーの導入ですが、MVNO各社が一番実現をしたいと考えているのは音声接続網の相互接続です。しかし、音声網の相互接続については実現の障壁が高いとされています。

 

音声網の相互接続を検討する最大の理由は、音声定額サービスの実現です。また、相互接続が実現することで、秒単位の課金サービスなども登場するのではないかと言われています。

 

音声通話の定額サービスは、既に楽天モバイルなどで実現されていますが、これはあくまでも楽天側お企業努力で無理矢理実現しているようなものです。
通信インフラの設置元であるドコモやauなどのキャリアが3G回線、LTE回線において、自社設備を開放することに難色を示しています。また、現状の電気通信番号規則では、周波数を保有する事業者しか携帯電話の番号を割り当てることができません。

 

音声通話網まで自由化するには、法改正が必要となり、MVNOは緊急通報の仕組みを自前で用意しなくてはいけないことになります。

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